Posted on 火曜日 27 9月 2011
「お歯黒に関する実態調査としては、唯一、和歌山県開業歯科医師中村好正(明治27年3月刊:歯科研究会月報第39号)によるものがある。それによると、1892年(明治25年)5月から12月までの8カ月間の調査結果は、来院した女性589人中、有歯の既婚女性385人で、お歯黒をしている者は274人であり70%強であったという。第二次世界大戦の初期頃でも、地方においてはお歯黒を付ける姿をみかける場面もあったということから、お歯黒が衰微するには約半世紀の時を要している。 」
大河ドラマを観るとき「昔はみんなお歯黒だったんだなあ」と思ったりすることがあります。
何せ三国志にも「黒い歯の国」という記述があり近代(明治時代)に至るまで黒い歯の人が多くいたわけです。
で、それを応用したのが以前も紹介いたしましたサホライドという歯を黒くしながら虫歯を抑制する塗り薬です。
お歯黒は素晴らしい虫歯抑制効果があったとされており、それをしっかり現代に引き継いだ薬だそうです。
お歯黒も数日に一度上塗りをしていたそうですが、その度に徹底して食べカスを楊枝で取り除いていたそうです。
そうしないと黒く染まらなかったそうです。
なのでサホライドを塗るお子様たちもしっかりブラッシングしておいてください。
注:当医院では前歯のように見えるところにサホライドを塗ることはありませんのであしからず。