Posted on 木曜日 10 3月 2011
こんばんわ。今日は診察終わって外に出て驚きました。
こんなに寒いとは・・・・。風も強かったようで患者さんも髪が乱れて大変だったとおっしゃってました。
さて、友人の子供さんで就学前から虫歯管理をしていた子が居るんですが、下の写真にある薬を虫歯に塗っていました。
「サホライド」という商品名の便利なお薬です。
使い方は
①虫歯の歯を綺麗にして(ブラシしたりオキシドールで拭ったり)塗布。
②光照射して水洗する
③1週間後を目安に再度来院してもらって同じ処置をする
患部(虫歯の部分)に黒く色が付いたらOK。あとはしっかりブラッシング。
④数か月単位で黒く変色した部分をチェック。色素が薄くなっていれば再度、塗布。
こうしてその子はかれこれ3年くらい診ていました。そしてついに麻酔して金属の詰め物を作ることになったのですが。
この「サホライド」という薬品はフッ素と銀が含まれておりそのうちの銀のタンパク凝固作用によって虫歯の本体部分である軟化した象牙質を固めてくれます。
虫歯部分は固めることによってその後のブラッシングが成功すればかなり効果的に虫歯の進行を遅らせることができます。
でも塗布したところは真っ黒です。銀の酸化作用の結果ですから仕方ありません。
これをしたからといって絶対的な虫歯抑制効果があるわけではありません。この薬はフッ素が含まれるせいで誤解されやすいのですが虫歯予防薬ではなく治療薬に相当します。
変色を考えると乳歯であっても前歯に塗るのは拒まれますが幼児期は削って詰めるよりも利点が多いと思います。
お子さんの虫歯で削るのが怖いという方、一度御相談下さい。