Posted on 火曜日 19 4月 2011
今日はバイオフィルムの話になります。
画像はネットで引っ張ってきたので著作権が気になりますが、図のへばりついた汚れみたいなのがバイオフィルム。
バイオフィルムとは・・・・
正確にはバイオフィルム(生物膜)としてよく知られているが、スライム(ねと)シティは水があるところならどこでも、台所でも、コンタクトレンズでも、動物の腸管ライニングにも、はびこっていく。そのシティが郊外へどんどん伸びていけば.バイオフィルは肉眼で見ることができるようになり、水道管の内部をコーティングしたり、あるいは鉛管設備からつるつるして緑色にぶら下がってくる。”(Coghlan 1996)
では口腔バイオフィルムは・・・
口腔内微生物によって固相面を足場に、膜状に構成されるバイオフィルム (微生物により形成される構造体)のこと。
イメージは川の石の上のぬるぬるしたスライム、花を1週間いけておいた花瓶の内部のゲル上の薄膜などである。(http://www.edstrom.co.jp/resources/water_biofilm.htmより引用。)
今回はバイオフィルムを徹底的に除去しましょうという話ではありません。
すべての細菌の99%以上はバイオフィルム社会に住んでいる。なので口腔バイオフィルムも他の分野を参考にして考えてみれば結構分かりやすいのです。
「バイオフィルムの中の細菌が酸を産生してエナメル質を溶解し虫歯をつくる?」
この辺りで「錆」の話に戻ってみましょう。
昨日の話であったように錆は鉄以外では「腐食生成物」と呼ぶそうです。腐食のメカニズムが酸化還元反応だという話もありました。
そして酸化還元反応が電位とpHに依存することも。
ならばバイオフィルムそのものが酸化還元反応の手助けとなることで腐食生成物が作られるとう観点、つまりバイオフィルムと電位とpHの関係から虫歯の成り立ちを考えていってみましょう。 つづく